ロスジェネは誰と闘うのか?闘わないのか?

id:mkusunokさんのエントリより。
ロスジェネは誰と闘うのか - 雑種路線でいこう

仮に階級間の連帯が成立するとすれば、それは共闘に於いてではなく、弱者に問題を皺寄せしている現在の部分均衡解から、もっと効率的な最適解への移行を模索する営為に於いてではないだろうか

これは本当にもっともな意見でさすがid:mkusunokさんだと昨日思ったんだが、一日経って読み返してみるにあたって自分の考えがもっとラジカルな方向へシフトしている事に気がついた。

述べられている事は全くその通りなのだが、これができていれば今日本で起こっている諸々の問題はとっくの昔に解決しているわけで、それが事実上困難であるからどうるすかという話ではないのか。

けれども僕は何のために誰と闘うのか。例えば経団連企業の経営者たちか。彼らだって世界中の競合相手と闘っているのである。例えば厚生労働省の役人か。彼らだって米国や産業界からの圧力に抗して労働者の権利を守るために闘っているのである。

と言われても、実感として経団連起業の経営者たちや厚生労働省の役人が国民のために闘ってくれているという実感が有れば共感できるが、とてもそうは思えない。これは単純に私の無知から来る物だろうか。

結局この問題は既得権益層vs.新規参入者というパターンの一例にだと思うのだが、これって構造的な問題なわけで、こういうのは結局、欧州であったような市民革命でも起こらない限り解決しないのではないかと言う気がする。創造的破壊ってやつ。アーキテクチャーのレイヤーで日本全体がもうどうにも立ち行かなくなっているように感じられるのだが、そうであればもうそのアーキテクチャーを破壊するしかないんでないかと。既存のアーキテクチャーを温存したまま「効率的な最適解への移行」をいくら模索したって、その解がそのアーキテクチャー上に実質存在可能でなければ今の状態がさらにこの先何年も続いて行くだけではないかと。危惧されるのは、この状態が続くだけならまだいいが、どうもこのままだと継続さえ困難で、破綻への道を猛進しているようにさえ感じられる点だ。

ソビエト連邦社会主義構想のように、実現し得ない解に向かって妄信し努力し続ける事を「疎外」って言うんじゃなかったっけ?(違ってるかも。)id:mkusunokさんの意見はその傾向を持っているように感じられる。

最も穏健的で当面実行可能な創造的破壊は政権交代による自民党依存体質の破壊なんだろうけど、それでもだめだったらもう希望が持てる物と言えば闘争しかないんじゃないかという気がしなくもない。現状を変えたいのであればね。でなければ、もう日本を諦めて脱出するしかないんでない?

後は破壊的インノベーションに期待するかしかないんだが、期待して口を開けて待っていても何も降ってこないんで、俺にできる事を見極めようと国外へ一旦退避しつつインノベーションへの技術的な修行を積んでるのが今の私の現状だ。(私事でしめるのもなんだが、闘争とか無責任な事言いっぱなしもアレなんで。)